「東予歴史トリップ」開催レポート



第5回 東予歴史トリップ 今治市大三島~大見神楽~

 

□ 開       催: 12月18日(日)10:00~12:30

□ ガイド担当校: 今治北高校大三島分校 島デザイン部

□ 特 別 ゲ ス ト: 大見神楽保存会 代表 松野幾男 様

          大見神楽保存会 代表補佐 藤原徳昭 様

10:00 スタート ①大見港・砂浜

心配された雪の予報から一転、冬の澄みきった青空のもと、参加者一同が大見八幡太神社へと続く石段のたもとの大見港岸壁に集合しました。

本日のガイドを務める今治北高校大三島分校島デザイン部の生徒たちから、今回のテーマであり、およそ450年に渡って大切に受け継がれている大見神楽についての解説の後、御神楽の先導役である「露払い」の衣装をまとわれた、特別ゲストである大見神楽保存会の藤原徳昭さんがご登場です。

ここで、御神楽の行列が社殿内へ向かう「神殿入り」の前に行われるという“お清めの儀式”を実際に体験です。まずは、砂浜に降りた「露払い」の藤原さんが刀の柄を海水に浸け、続いて、参加者一同が順にその刀の柄を握ります。厳かな空気を感じた後、御神楽奉納の舞台である大見八幡太神社へと出発しました。

 

10:25 ②大見八幡太神社

実際の御神楽奉納さながらに「露払い」の先導で参加者の行列は石段を進み、拝殿をぐるりと一周して正面へ。高校生たちは、大見神楽の流れや舞のエピソード、神社の歴史などを解りやすくガイドしました。さらに、これらを後世に残そうとする地域の人々の想いや拝殿正面の木彫りの不思議な動物の紹介など、その着眼点が光る生き生きとした説明に、参加者一同は熱心に聞き入りました。

また、今回は特別に奉納の舞台となる拝殿内に入らせていただき、歴史を感じる絵馬などにも囲まれ、御神楽の舞の姿に思いを馳せました。

 

10:48 ③姫坂神社

柑橘畑とキラキラ輝く海を右手に眺めながら、大見八幡太神社から続く高台の小道を5分ほど進み、紅葉鮮やかな姫坂神社に到着しました。ここ姫坂神社でも、平成23年までは、大見八幡太神社と1年交代で御神楽の奉納が行われていたそうです。

神社を巡る伝説など、高校生たちによる興味深いガイドを聞いた後、参加者一同は思い思いに境内からの美しい景色を楽しみました。

続いて、かつては地域のお祭りでみこしや獅子舞が通った参道を下って行き、参道入口の目印であり、鳥居の原型ともいわれる石柱をくぐって、次の立ち寄りスポットへ移動します。

 

11:08 ④大見集会所

大見集会所で参加者一同を出迎えてくださったのは、大見神楽保存会の松野幾男さんと、再びご登場いただいた藤原さんです。

御神楽の面や陣羽織、小道具など貴重な品々をご紹介いただき、参加者はそれぞれお好みの陣羽織を実際に身に着けて、小道具の弓矢などを手に持ち、お二人から舞の型を教わりつつ記念撮影タイム。和やかなひとときを過ごしました。さらに、お二人からは、舞のひとつ「四天」の一部をご披露いただき、その見事な所作に参加者一同はくぎ付けとなりました。

 

12:00 ⑤大見遺跡と柑橘畑

大見集会所から15分ほど海岸沿いの遊歩道を歩き、縄文時代の遺跡が発見されたという柑橘畑に立ち寄りました。この場所は、かつては、干満により渦巻く潮の流れを避けるための、丸木舟の潮待ち場だったのではないかという高校生たちの解説を聞き、今は柑橘畑の下に眠っている遺跡と太古の暮らしぶりを思い浮かべました。

 

12:15 ゴール 大見港

ここで、高校生たちから、さらなるお楽しみのご案内です。

1つ目が、令和5年1月21日(土)10時より村上三島記念館ホールで開催される伝統芸能共演会。ガイドを務めた高校生たちが、獅子舞と大見神楽の調査研究発表を行います。交流のある島根県立江津高校神楽愛好会を迎えての開催で、石見神楽の公演も行われる予定です。

2つ目が「Locatone」。これは、東京の大正大学と協力して制作した音声ガイドアプリで、大山祇神社のほか島内各所において、高校生たちのガイドをスマホで楽しむことができます。

そして、トリップの最後は、高校生たちから参加者一同へ、大三島を模った手作りアクセサリーを手渡しながらのお見送り。奥深い歴史と美しい景色や、高校生たちと特別ゲストによる地域への想い溢れる素晴らしいガイドを満喫して、無事終了。解散となりました。

 

今回の「東予歴史トリップ」にご参加いただいた皆様、ガイドを務めた今治北高校大三島分校島デザイン部の皆様、ならびに多大なご協力をいただきました大見神楽保存会代表 松野幾男様、同代表補佐 藤原徳昭様、大見八幡太神社宮司 藤原政憲様、誠にありがとうございました。

当日の様子はこちら !

今治CATVさんに取材いただきました !


 12月17日に予定しておりました「第4回 東予歴史トリップ 四国中央市~真鍋家住宅~」は、残念ながら雨天のため中止となってしまいましたが、ガイド役の川之江高校の生徒の皆さんが調査を重ねて作成したガイド原稿を元に、当日予定していたルートをご紹介しますので、ぜひ現地に足を運んでいただき、その魅力を感じていただければ幸いです。

第4回 東予歴史トリップ 四国中央市~真鍋家住宅~

 

□ 開  催    予  定: 12月17日(土)10:00~12:30※雨天により中止

□ ガイド担当校: 川之江高校

□ ご   協   力: 真鍋家16代当主 真鍋潤 様、真鍋博 様

          切山自治会長 参鍋修一様

[スタート] 切山にこにこ市直売所

四国中央市の東部、香川県との県境にある切山地区には、平家が身を隠した伝説や平家ゆかりの遺跡が数多く残っています。

国の重要文化財にも指定されている、愛媛県最古の民家とされる茅葺き屋根の「真鍋家住宅」、この地域に多く自生するカゴノキの幹に彫られた「生き木地蔵」や、かつての学校跡地など、歴史ロマンたっぷりのコースをご紹介します。

「切山にこにこ市直売所」を出発して「①平治稲荷神社」に立ち寄り、細い道に入り、真鍋家の守り神「②真鍋神社」に向かいます。そこから県道に出て、景色を楽しみながら進み「③生き木地蔵」に向かいます。そこから折り返してかつての学校跡「④平家慰霊碑庭園」で龍の目玉などを見学し「⑤真鍋家住宅」まで進みゴールとなります。

 

①平治稲荷神社

急な階段の先にみえる祠が、平家ゆかりの「平治稲荷神社」です。四国中央市金生町山田井の切山地区には「平家伝説」が残っています。時は平安時代、1180年から1185年の壇ノ浦の戦いまで約5年間繰り広げられた、源氏と平氏の争い「源平合戦」で一ノ谷の戦いの後、源氏から逃れた安徳天皇が半年間を過ごしたといわれており、安徳天皇や、天皇を護衛した「五士」と呼ばれる5人の武将にまつわる神社などの遺跡群が多く残っています。

令和3年(2021)に制作したデジタルポスターでは、毎年10月の第1日曜日に行われる切山地区の秋祭りでお供えされた、棕櫚(しゅろ)の葉で2本1組に縛った竹筒に入れた甘酒と、赤飯のおにぎりを撮影しました。棕櫚と聞くと、あまりなじみがないかもしれませんが、ヤシの木をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

何百年も前から受け継がれているこの風習や神社、そして伝統を守るため、地元の「切山自治会」や、地域内外の方々が参加している団体、「切山平家遺跡保存会」の皆さんが日々活動されています。切山地区を愛する人々の思いと努力に感謝したいです。

実際に安徳天皇が身をひそめた場所は、さらに山深いところで、そこには「安徳の窪」や「院の墓」等、ゆかりの遺跡があります。距離が離れているため、今日のツアーではご案内できませんが、機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。

 

②真鍋神社

「真鍋神社」は、安徳天皇を護衛した平家の「五士」が関係しています。

五士とは、平清盛の孫 田邊太郎平清国(たなべ たろう たいらのきよくに)、平清盛の八男、真鍋次郎平清房(まなべ じろう たいらのきよふさ)、参鍋三郎平清行(さんなべ さぶろう たいらのきよゆき)、間部藤九郎平清重(まべ とうくろう たいらのきよしげ)、伊藤清左衛門国安(いとう せいざえもん くにやす)の5人の武将のことです。

元暦元年(1184)6月、 五士とその一族が幼い安徳天皇を守り、阿波国(現:徳島県)の祖谷から、山道を歩き続けて切山に辿り着きました。安徳天皇は、半年間、切山で過ごした後、平知盛(たいらのとももり)や平教経(たいらののりつね)らの迎えをうけ、讃岐国(現:香川県)詫間の須田ノ浦から船で長門国(現:山口県)下関市赤間へ向かったそうです。

切山地区には五士を祀る地神宮がそれぞれあり、ここ真鍋神社は真鍋家の地神宮になります。五士の真鍋次郎平清房は切山の真鍋一族、同じく五士の参鍋三郎平清行は切山の参鍋一族の先祖といわれており、今もなお、五士の一族が、この切山の地を守り続けています。

 

③生き木地蔵

この辺りには、樹皮が鹿の子供の模様に見えることから「鹿子の木(カゴノキ)」と呼ばれる木が自生しています。「生き木地蔵」は、そのカゴノキに直接彫られたお地蔵様です。その昔、切山を訪れた弘法大師が自作の像をたてたことがはじまりと伝わっています。

江戸時代中期の享保16年(1730)に、仏師の鈴木庄兵衛によって彫られたという記録が残る先代の生き木地蔵は、鈴木庄兵衛が夜中に切山に来て彫り始め、朝の一番ドリが鳴くまでの一夜で彫られたという言い伝えが残っています。

拝むと耳の病気が治ったなど、願い事を叶えてくれるということで、古くからご利益があるお地蔵様として多くの方々がお参りされていました。

しかし年月がたち、カゴノキが枯れて腐食が進み、朽ち果てようとしていました。そこで「切山平家遺跡保存会」が、香川県観音寺市の仏像彫刻師 荻田文昭(仏師 凡海)さんにお願いし、昭和54年(1979)に復元されたのが、現在の生き木地蔵です。

木に直接彫られているため周辺の樹皮が厚くなり、お地蔵様が隠れ始めたので、平成14年に1度修復されています。こうして今も、地域の皆さんによって大切に守られています。

 

④平家慰霊碑庭園(山田井域分教場跡)

「平家慰霊碑庭園」入口には、明治45年(1912)に設置され、真鍋家のご当主、真鍋潤さんと博さんも通われていた「山田井尋常小学校 山田井域分教場」という小学校の石柱の校門が残っています。

その奥には、平成15年(2003)に上水道が通ったことを記念して建てられた石碑や「龍王の目玉」があります。山の上にある切山地区は、水がとても入手しづらい場所でした。水が必要なときは、下の沢まで歩いて降りて汲みに行ったり、雨水をためて使っていたそうです。水にまつわる歴史として、ここから800メートルほど登った場所にかつて、真夏でも枯れたことのない泉があり、人々はこの水を「龍王の水」と呼んでいたそうです。そして、雨をつかさどる神として龍神様がまつられていて、日照りが続いたときには、雨ごいをしていたそうです。毎年旧暦の6月15日、現在では7月15日に幟をたててお祭りが行われているそうです。昔は、池の水が枯れはじめると、龍王神社で雨ごいをし、清水を汲みとり、踊り子道という山道を下り、池まで運び入れて、雨が降るまで踊り続けたといわれています。これを「龍王雨ごい踊り」といい、今でも地元の小学生たちが受け継いでいます。

 

⑤真鍋家住宅[ゴール]

真鍋家住宅は、およそ450年前の安土桃山時代後期に建てられたものと推定されており、昭和45年(1970)6月に、国の重要文化財に指定されました。

修復をしながら代々大切に継承されてきた真鍋家住宅の間取りは「中ねま三間取り(みまどり)」と呼ばれ、「にわ」にそって「なかのま」「おく」、その奥の「ざしき」があります。「なかのま」にある囲炉裏は心臓部といえ、そこから出る煙には柱を丈夫にし、防虫効果があるといわれており、家屋全体に空気が対流するように設計されています。寄棟造りの平屋で、茅葺屋根は20年に1回ふき替える必要があり、最近では3年前の平成31年(2019)に葺き替えられました。令和3年(2021)に制作したデジタルポスターでは、真鍋家住宅を囲うように生えた様々な樹木が防風林としての役割を果たしている「要害の森」を紹介しています。

真鍋家16代ご当主の真鍋潤さんは、地元の広報活動として、真鍋家住宅での勉強会や演奏会の実施を支援しています。そして、真鍋博さんや参鍋さんをはじめとする地域の皆さんが丁寧に管理をされて、真鍋家住宅は公開されています。真鍋家住宅は、切山地区のシンボルとなっており、平家伝説などを含めた歴史を伝える役割を担っています。

リハーサルの様子


第3回 新居浜市~別子銅山~

 

□ 開  催    日  時: 2022年10月23日(日)10:00~12:30

□ ガイド担当校: 新居浜南高校 地域共創系列

□ 特 別 ゲ ス ト: 別子銅山記念館館長 髙橋雅史 様

10:00 スタート 山根総合体育館 入口前

ガイドを務める新居浜南高校の皆さんが、ガイドブックと、別子銅山で採掘された銅鉱石やカラミ(銅の製錬の際、鉱石に含まれていた銅以外の岩石が分離して固まったもの)のプレゼントでお出迎え。参加者の皆さん、嬉しそうに受け取っていました。

コースの紹介などの説明の後、一同出発しました。

 

10:08 ①山根グラウンド

新居浜市民に親しまれている「山根グラウンド」の立派な石積みの観覧席は、別子銅山の従業員の「作務」と呼ばれるボランティアによって、すぐ隣の国領川から運ばれた石で建設されたそうです。その石積みを間近で見ながら、「えんとつ山」に向かってみんなで登っていきました。

 

10:31 ②山の上ポスト

煙突が建っている頂上までの道中、山の中にぼつんと「ポスト」が立っています。えんとつ山を守る「えんとつ山倶楽部」の皆様が設置されたもので、中には訪れた人がメッセージを残せるノートが置かれています。記念のメッセージを書いたカードをみんなで貼って、思いを込めました。

 

10:37 ③旧山根製錬所煙突

光がさす新居浜の街を一望できる頂上に到着すると、目の前にそびえる煙突が現れました。スタートでもらった銅鉱石とカラミを見比べながら、この煙突が銅の製錬でできたカラミから鉄を取り出すために使われていたこと、苦労の末に九州の八幡製鉄所よりも早く鉄を取り出すことに成功したこと、しかし公害により7年で使用を中止したことなどを学びました。そのチャレンジ精神や、現代にも通じる自然への配慮に触れ、今なお新居浜の人々に親しまれている「えんとつ山」の魅力を実感しました。

 

11:07 ④別子銅山記念館

「別子銅山記念館」では、館長の高橋さんが一同を迎えてくださいました。改めて別子銅山の歴史を深く学ぶとともに、当時の活気や人々の暮らしを想像することができました。

 

11:40 ⑤大山積神社

別子銅山の守り神として今治市大三島から勧請した「大山積神社」を訪れ、銅山で働く人々の安全への祈りに思いをはせました。境内には、別子銅山開坑から250年目の年に採掘された一番良い銅鉱石が奉納されており、その重さなどをクイズ形式で、子供さんも楽しく学びました。

 

12:00 ⑥山根収銅所・下部鉄道跡

内宮神社の階段から見える、折りたたまれたような長い水路が「山根収銅所」です。マイントピア別子の辺りにある第4通洞から、採掘の際に出る銅の混じった水をここに流し、銅を取り除いていました。その仕組みを説明するために取り出したのは、銅が溶けた鮮やかな青の硫酸銅水溶液。鉄の釘を入れると、みるみるうちに水溶液中の銅が釘にくっつき、銅色に輝きだしました。

また、山から続く水路に寄り添うように、銅鉱石を運んだ「下部鉄道」跡が伸びていました。参道を横切って伸びる、自分たちが立っている道に線路が通っていたと聞き、驚いていました。

 

12:22 ゴール ⑦新田自彊舎跡

ゴールとなった、別子銅山の従業員向け教育施設「新田自彊舎」跡では、地域の持続的な発展のために教育に力を注いだ先人の願いと、先人が夢見た“新居浜の未来”に思いを馳せました。

 今回の立ち寄りスポット以外にも、新居浜の街にはまだまだ見どころがいっぱい。少しでも興味を持たれた皆様には、別子銅山関連遺産を巡っていただければ幸いです。

 

「東予歴史トリップ」にご参加いただいた皆様、当日のガイドのほか、別子銅山の研究と地域への還元に取り組んでいる新居浜南高校地域共創系列の皆様、ならびに多大なご協力をいただきました別子銅山記念館 高橋館長様、誠にありがとうございました。

当日の様子はこちら !

ハートネットワークさんに取材いただきました !


第2回 西条市~うちぬき~

 

□ 開  催    日  時: 2022年10月22日(土)10:00~12:30

□ ガイド担当校: 西条農業高校 Team SSS

□ 特 別 ゲ ス ト: 西条栄光教会牧師 古谷 健司様、西条郷土博物館館長 真鍋 和年様

10:00 スタート 西条市役所

今日のコース紹介を聞いて期待に胸を膨らませた一同は、ガイドを務める西条農業高校 Team SSSの皆さんの先導で、青空のもとスタート。

 

10:12 ①うちぬき広場

まずは、市役所からほど近いうちぬき広場で、高校生ガイドがうちぬきの歴史を紹介しました。江戸時代から昭和20年頃までは、人力で地面を打ち抜く工事が行われていたそうで、塔のような三脚櫓を立てて14人がかりで鉄の棒を引き上げて落とす様子を図も用いて説明しました。参加者の皆さんはうちぬきの歴史に思いを馳せつつ、うちぬきの水を味わいました。

 

10:22 ②西條藩陣屋跡

お堀に囲まれた、当時の面影を残す立派な大手門などを見ながら、西條藩の歴史を学びました。

 

10:46 ④弘法水・⑤新堀石鎚常夜灯と雁木

お堀から燧灘に向かって本陣川に沿って歩いていくと、両岸に立派な雁木(石の階段)が残る河口に出ます。係留された漁船や、石鎚山への参拝者の目印となっていた対岸の常夜灯を眺めながらさらに歩くと、海に突き出た堤防の先の小さな小屋の中で、弘法大師伝説の残る「弘法水」に到着します。海の中から真水が沸くしくみについて、図を交えて説明する高校生ガイドの言葉に、一同興味津々で聞き入った後、弘法水の味も楽しみました。

 

11:22 ⑥西条栄光教会

西條藩陣屋跡周辺に戻ってくると、有名な建築家である浦辺鎮太郎の作品で、国の有形文化財に登録されている「西条栄光教会」を見学しました。「礼拝堂」や「牧師館」、今も幼稚園として使われ子供たちの笑い声が響く「園舎」のコンセプトや建物保存の取組みについて、栄光教会の牧師であり、幼稚園の園長である古谷先生からご説明いただきました。

 

11:40 ⑦大手門

お堀の景色を眺めつつ歩いていくと、現在は西条高校の校門として使われている大手門が目前に現れました。江戸時代中期に改築されたといわれ、西條松平家の本家にあたる紀州徳川家や西條藩の替紋として使われた六ツ葉葵の紋が彫られていることが紹介され、興味深く鑑賞しました。 

 

11:45 ⑧西条郷土博物館

西条栄光教会と同じく浦辺鎮太郎の建築である「愛媛民藝館・西条郷土博物館」にも足を運び、郷土博物館の真鍋館長に解説をいただきながら館内を見学しました。貴重な郷土資料の数々に、しばし時を忘れて見入りました。

 

12:02 ⑨北御門

郷土資料館を出て、大手門より一回り小さい「北御門」をくぐって遊歩道へと歩みを進めました。北御門は、門を抜けると石鎚山が眼前に望めるように設置されています。

 

12:08 ⑩三本松

「三本松」では水辺まで降りることができて、対岸から見るお堀と陣屋の景色を楽しみました。「三本松」という地名は、西條松平家の前の大名で、伊豫西條藩を開いた一柳家が陣屋を築いた際、この地に3本の松を植えたことにちなんでいるそうです。

 

12:15 ゴール 西条市役所

出会った歴史文化資源の数々とうちぬきの魅力を満喫した一同は、大満足でゴール。参加者一同は、西条農業高校 Team SSSの皆さんに見送られて、西条市役所を後にしました。

 

今回の「東予歴史トリップ」にご参加いただいた皆様、ガイドを務めた西条農業高校 Team SSSの皆様、ならびに多大なご協力をいただきました西条栄光教会 古谷牧師様、西条郷土博物館 真鍋館長様、誠にありがとうございました。

また、今回、一般参加者としてご参加いただいた西条市の玉井市長には、道中楽しいトークで盛り上げていただきました。誠にありがとうございました。

当日の様子はこちら !

ハートネットワークさんに取材いただきました !


第1回 上島町弓削島~雨乞い踊り~

 

□ 開  催    日  時: 2022年8月20日(土)10:00~12:30

□ ガイド担当校: 弓削高等学校 Y.M.C.T.(弓削の魅力調査隊)

□ 特 別 ゲ ス ト: 雨乞い踊り保存会員の皆様(弓削小学校生24名、弓削中学校生4名)、下弓削地区祭典委員長 松本光弘様

10:10 スタート せとうち交流館

今回ガイドしてくれる弓削高等学校Y.M.C.T.(弓削の魅力調査隊)の皆さんの笑顔とともに旅のスタート。コースなどの説明後、青空のもといよいよ出発。

 

10:18 ①上島町役場前~弓削島の町並み

最初に訪れたスポットは上島町役場前。島の風景にひときわ白い、船の形をした役場の前で足を止め、晴れた空に弓削大橋や生名橋が映える景色を望みました。ここからは、歴史を感じる細い路地。あちこちに佇む井戸や新幹線のようなかわいいデザインの水量計を探しながら歩きました。参加した小学生も水量計を「見つけたっ。1つ、2つ。」と数えながら、弓削島の風景を新たな視点で楽しみました。

 

10:36 ②天神原

次に訪れたのは、その昔、雨乞い踊りが2日間かけて島中を練り歩いて行われていた頃、踊りが披露されていた天神原。現在は、弓削神社の秋祭りの御旅所として使われています。

 

10:48 ③弓削神社~雨乞い踊り

美しい浜辺を歩いて鳥居前に到着。本殿や境内のあちこちに、雨に関連のある龍をモチーフにした意匠が残っています。ここで、ツアー参加者に加え、多くの地元の方々も見守る中、雨乞い踊り保存会の子供たちが勇ましい掛け声や太鼓・鐘の音とともに登場。その威風堂々たる姿や、「さぁまいろう、さぁまいろっさ」という勇壮な掛け声に、一同大感動でした。

 

11:24 ④防波堤入口(古法皇山)

海辺の防波堤からは、山肌が白く見える石灰山と、その右には地域の方々に「ふるほうさん」と呼ばれる古法皇山がそびえ立つ姿を仰ぎ見ました。古法皇山の山頂では、戦後間もない頃まで、薪を焚いて雨乞いが行われていたそうです。

 

11:41 下弓削地区中央集会所

島で唯一の信号機 !?  信号型の遊具がかわいい下弓削地区中央集会所で一休み。地域の方々に「信号公園」として親しまれています。

 

11:43 ⑤踊り場・御旅所(下弓削だんじり)

天神原と同じく、ここではかつて雨乞い踊りが披露されていました。また、下弓削地区の祭典委員長である松本さんに、弓削神社の秋祭りで使用される「下弓削だんじり」を特別に見せていただきました。今回、多数の参加をいただいた東予地域の参加者からは、地元のだんじりや太鼓台との共通点や違いなどについて、興味津々で話し合ったり、質問したりしていました。

 

12:08 ⑥「友愛の水」記念公園

友愛の水記念公園では、弓削島の水不足の歴史と、現在広島県の水源から供給されている「友愛の水」の説明を通して、助け合うこと、雨乞い踊りを通して島の歴史を伝えていくことの大切さについて学びました。

 

12:15 ゴール せとうち交流館

参加者全員、無事ゴールに到着。ガイドをしてくれた弓削高等学校Y.M.C.T.(弓削の魅力調査隊)の皆さんは、最後まで手を振って見送ってくれました。上島町には、今回のトリップで巡ったスポット以外にも、まだまだ魅力がいっぱいです。興味を持たれた方は、ぜひ上島町に足をお運びください。

 

参加者の皆さま、雨乞い踊り保存会の皆さま、弓削高校Y.M.C.T.の皆さま、下弓削地区祭典委員長の松本さま、その他ご協力いただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました。 


当日の様子はこちら !

上島町CATVさんに取材いただきました !